企業ブランディングの効果

コーポレート・ブランディングとは?

コーポレートブランディングとは90年代にアメリカで生まれた考え方であり、企業経営における資源である「人」「物」「金」「情報」に次ぐ、第五の資源である「ブランド」を戦略的に高める施策のことを言います。

コーポレートブランディングというと、その企業の提供するサービスに付加価値をつけ、信頼感やより深い満足感を顧客に与えるための戦略として多く実践されてきました。

社外・社内ブランディングの大きな効果

1・顧客への効果

企業のブランド価値の向上により、企業の提供するサービス・商品を顧客にとってより親しみ易いものとし信頼感を与え、その企業ブランドの価値を高める戦略として実践されています。最近では社名やロゴを変更する企業が多いのですが、それらも対外的なコーポレートブランディング戦略の一つとしてなされています。その親しみ易さの向上が、サービス・商品への信頼感や満足感につながり、さらに企業のファンを作ることにつながります。

ブランディングの顧客への効果

2・従業員への 効果

その企業に就業していることに対する満足感を上げる効果があります。自身の働く企業に誇りを持ち、就業していることにポジティブな印象を持つことができれば、モチベーションもアップし、提供しているサービスの付加価値の向上につながります。

例えば、商品を差別化しづらいと言われている金融機関では、顧客に接する従業員一人一人がブランディングにおいて重要なメディアになると考えられています。そのため、従業員一人一人が自社のサービスや商品に誇りと自信を持つことが、顧客へのより良いサービスの提供につながるのです。

従業員の満足度を向上させることは、間接的に社外へのブランディングにもつながるため、顧客・採用への効果と並んで非常に重要であると考えられています。

ブランディングの社内効果

3・採用への効果

優秀な人材の確保には業務内容や待遇が魅力的なことに加え、「働いてみたい」と思わせる企業イメージの確立も重要な条件といえます。

現代では様々な場でのコミュニケーションが、様々な媒体を通じて第三者にも伝わるようになりました。検索エンジンで企業名を検索すると、企業のホームページや企業の商品やサービスに対する評価だけでなく、採用媒体の広告や、就職・転職活動中の求職者の採用選考を受けた感想、経営者に関しての記事等、さまざまな情報がヒットしってきます。それら多くの情報から、人々はその企業のイメージを確立していくのです。

しかし、外部から得られるイメージと、実際の印象との間にギャップがあると就職希望者の志望度合いの低下にもつながります。そのため、採用担当者はもちろんのこと、面接官として就職希望者と接するすべての従業員には、一貫した自社の企業イメージを持たせなくてはなりません。そのため、従業員への企業ブランドの共有は、採用においても非常に重要なことであるといえます。また、従業員に一貫したイメージを持たせることは、その企業のイメージがより明確に就職希望者に伝わることにもつながるため、採用におけるミスマッチを減らす効果も期待できます。

ブランディングの採用への効果

以上のような効果を導く為に、「外」に向け「内」に向け、様々なコーポレートブランディングの手法があります。